きょうだい児に関する論文を沢山読んでみえてきた問題と必要な支援
きょうだい児に関する論文を沢山読んでみえてきた、きょうだい児が抱える悩みや問題、それに応じた支援をまとめました。
きょうだいの世話を期待される
幼児期〜成人共通の悩み・問題点です。
特に幼児期には、親に褒めてもらいたくて自ら世話をしようとすることもあります。きょうだいの世話をするためにやりたいことを我慢してしまうことも問題になっています。
支援者の関わり▶︎きょうだい児自身が思い切り楽しんで頑張れるレクリエーションを開催します。
のびのびと遊ぶことできょうだい児としての役割を忘れ、沢山「褒めてもらった」「受け止めてもらった」と感じてもらえる対応をすることが重要です。
親に構ってもらうことが少なく孤立感を感じる
親はどうしても障害のある子に手がかかり、きょうだい児とのコミュニケーションが十分にとれないケースが多くなっています。
支援者の関わり▶︎親と子、それぞれと面談します。
きょうだい児には親に今思っていること、伝えたい素直な気持ちを手紙に書いてもらいます。
親には現在の状況や気持ちなどを聞き取りし、きょうだい児の手紙も見せて助言します。また、普段は障がい児にかかりきりになってしまうため、きょうだい児との二人きりの時間を毎日少しでも取るように促します。
障がい児のきょうだいというレッテルを貼られる
障がい児のきょうだいだから、とからかいを受けることがあります。またきょうだいの障がいについて他人にどう話せば良いかわからない子もいます。
支援者の関わり▶︎カウンセリングを行い、きょうだいに対してどのような気持ちを抱いているか聞き取りを行います。さらに他人にどのように障がいのことを伝えるかを一緒に話し合います。他にもきょうだい児がいれば、交えて一緒に意見交換を行うことも良いでしょう。
以上、きょうだい児の問題とその支援まとめでした。きょうだい児についてはまだまだ支援方法が断定されていない分野なので積極的に考えていきたいと思います。
参考文献
https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2009/006805/010/0583-0589.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tokkyou/52/5/52_349/_pdf