インリアル・アプローチとは?基本姿勢・会話の原則・関わり方まとめ
札幌で小児専門の言語聴覚士として、ことばの支援を実施する「ことばの教室コトモリ」鹿戸萌です🦌
今回はインリアル・アプローチについてお話したいと思います。
インリアル・アプローチとは、ことばの発達に遅れのある子どものためのコミュニケーションアプローチです。
ことばだけでなく、ジェスチャーなどもコミュニケーションの手段として取り入れられています。
STの訓練場面だけでなく、日常生活でも使うことが望ましい方法です☝️
今回の記事では、インリアル・アプローチにおける
- 基本姿勢「SOUL」
- 会話の原則
- 実際の関わり方
この3つについてまとめました。
基本姿勢「SOUL」
インリアル・アプローチでは、以下の基本姿勢「SOUL」を守ることが重要になります。
- Silence:子供が場面に慣れ、自ら行動を始められるまで「静かに見守る👀」
- Observation:何を考え、何をしているか「よく観察する🔍」
- Understanding:子どものコミュニケーションの問題について「深く理解する🤔」
- Listening:子どものことばやサインに十分、「耳を傾ける👂」
会話の原則
インリアル・アプローチにおける、大人が守るべき会話の原則をまとめました。
- 大人が子どもの発達レベルに合わせる
- 大人は会話や遊びの主導権を子どもに持たせる
- 大人は子どもが始められるように待ち時間をとる
- 大人が子どものリズムに合わせる
- 大人は会話や遊びを共有し、コミュニケーションを楽しむ
実際の関わり方(言語心理学的技法)
子どもの言語・コミュニケーションをサポートする関わり方を例と共にまとめました。
- ミラリング:子どもの行動をそのまま真似る
- モニタリング:子どもの音声やことばをそのまま真似る
- パラレルトーク:子どもの行動や気持ちを言語化する
- 例…子(ご飯を食べている)親「ごはんおいしいね」
- セルフトーク:大人自身の行動や気持ちを言語化する
- 例…親「〜してくれて嬉しいな」
- リフレクティング:子どもの言い誤りを正しく直して聞かせる
- 例…子「タラスだ!」親「そうだね、カラスだね!」
- エキスパンション:子どものことばを意味的、文法的に広げる
- 例…子「雪!」、親「雪冷たいね」
- モデリング:子どもに新しい言葉のモデルを示す
ことばの教室コトモリの言語訓練では
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インリアルアプローチを実施しています👇
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以上、インリアルアプローチのまとめでした。
日常生活でのコミュニケーションにも使うことが望ましいとされている方法です。
是非参考にしてみてくださいね!
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn/50/2/50_115/_pdf/-char/ja
ことばの教室コトモリでは
対面やオンラインでの言語訓練を実施しています。
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