吃音のある幼児に対し先生ができること

札幌で「ことばの教室コトモリ」を運営している言語聴覚士の鹿戸です🦌

保育士の方から、自分のクラスに吃音のある園児がいるけどどうすればいいですか?という相談を受けたことがあります。保護者向けの環境調整の記事は見かけますが保育士・教員向けの記事はあまりないことに気づいたので、まとめてみました。

お話は内容に注目して聞く

お話をしてくれたときは、話し方ではなく内容に注目しましょう。吃っている園児がいたら、思わず顔をこわばらせてしまうかもしれません。しかし、子どもは先生の不安な様子を敏感に察知します。話し方に注目されているとわかると話すのを避けるようになってしまいます。話し方なんて気にならない、内容が知りたいよ、という気持ちを全面に出していきましょう。

ゆっくり、ゆったりした雰囲気で話す

ゆっくりとした速さで、ゆったりとした雰囲気で話しかけると、子どもも同じように話すことができます。言葉に詰まっても、焦って続けて質問したりしないようにしましょう。

他児の質問には丁寧に答える

「〇〇くんはどうしてあ.あ.あって話すの?」と聞かれることがあると思います。そんな時、「そんなこと聞いちゃだめだよ」と言ったり濁したりすると本人にもお友達にも「恥ずかしいことなんだ」「聞いちゃいけないことなんだ」という意識を持たせてしまいます。

「話し方のくせのようなもの」「おかしいことではない」「先生にも話し方のくせがあるよ」など、理解できるようにしっかりと説明してあげましょう。

また、みんなの前で説明することは、本人やご両親の意向を確認しましょう。知られたくない、逆に緊張してしまうという場合もあります。

発表の機会を奪わない

発表会でのセリフなど、大勢の前での発表の機会は挑戦してもらいましょう。

短いセリフにしたり、お友達と声を合わせて言うセリフにすると吃音が出にくくなります。

吃音があるからといって発表の場をなくしてしまうと成功体験が得られなくなり、自信をなくすことに繋がってしまいます。なるべく吃音の出にくい状態で発表に挑戦してもらいましょう!

以上、幼稚園や学校で吃音のある子のためにできることでした。吃音のあるお子さんがいらっしゃるお父さんお母さんはこの記事を先生に見せてくださいね(笑)

ことばの教室コトモリでも吃音相談を受け付けています。

ご予約を迷っている方はまずはお問い合わせください🌼✉️kotomori.st@gmail.com

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