保育園支援に行ってきました!
ことばの教室コトモリの言語聴覚士のもえです。
先日、保育園での言語支援に行ってきました!
今回は3歳児クラスの集団訓練を行いました。
ことばの遅れがある子や発音が聞き取りにくい子
個別訓練とは違い色んな子がいるので
「構音」「表現力」「言葉の理解」などを網羅できるような訓練を行いました。
今回行なったのは
- お口の体操
- 真似っこゲーム
- なぞなぞクイズ
の3つの遊びです。
それぞれ解説していきます👇
①お口の体操
「構音(発音)」の訓練です。
音をつくるには「唇」「舌」「頬」などを動かして絶妙に口の中の形を作る必要があります。
発音が聞き取りにくい子には、お口の発達が未熟で「唇」「舌」「頬」などをしっかり動かせない子がいます。(⚠️他の要因の場合もあります)
特に最近多いのが「口角を引き上げる」「唇をウーと突き出す」動作ができない子です。
生まれつきの体の動かしにくさや食品•食具の近代化などさまざまな要因が考えられます。
発音が聞き取りにくい子にはまずお口の体操をしてお口周りの動きを確認します。
②真似っこゲーム
自分の意思を伝える方法として「言葉を話す」以外に「ジェスチャー」「指さし」「目線」などがあります。
言葉を話す前の赤ちゃんは指さしをしたり「ベビーサイン」と呼ばれる簡単なジェスチャーをしたりしますね。
言葉で表現するのが苦手な子が、ジェスチャーで表現をする力をつけるのは悪いことではありません。
体を使った大きい表現からお口を使った細かい表現(お話)をすることに繋がっていきます。
今回は絵カードを釣り竿で釣って、カードに書かれている動物や道具を使う真似をしてもらいました。
その子なりの表現の仕方があり、見ていてとても楽しかったです。
③なぞなぞクイズ
STが言ったヒントを聞いて、並べてある絵カードから1枚選んでもらう遊びです。
STの言ったことをしっかり最後まで聞くことと、聞いたことをしっかり理解する必要があります。
「普段は先生の言ったことを理解できているように見えても、実は周りに合わせているだけだった」という子が見つかることがあります。
8人ずつ、2組に分かれて実施しました。
皆言語訓練を受けるのは初めてな様子でしたが、集中して楽しんで取り組んでくれました。
何よりご挨拶やお返事がかっこよくて驚きました!
にこにこ笑顔で「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」って言われると照れちゃいますね☺️
園長先生や担任の先生ともお話しさせていただきましたが
病院や児童デイだけでなく、保育園や幼稚園にも何らかの形でSTが関われると良いなあと思いました。
頻繁にでなくても、年に数回でもSTと関わる機会があれば
そこから定期的な支援ができる場所へ繋ぐこともできるので。
これを読んでくださっている皆さんも
少しでも気になることがあればご相談くださいね。
「こんなこと相談できるのかな?」ということがあれば
メールでお問い合わせください。
それでは!