小児でのPACE訓練
札幌で小児専門の言語聴覚士として
ことばの支援事業を行う「ことばの教室コトモリ」代表の鹿戸萌です🦌
失語症の訓練で使われるPACEが小児の言語訓練や構音訓練にも使える!と思ってやってみています。
PACEとは、交互に問題を出し合う課題です。絵カードを見せずにどんな物か特徴を説明し、相手に当ててもらいます。
お子さんには「なぞなぞ出し合いっこ」と伝えています🙆♀️
使っているのはこぐま会の絵カードです。
対象は
- おしゃべり沢山するけど内容があやふやな子
- 質問に対する答え方がわかっていない子
- 相手にわかりやすく説明するのが苦手な子
- 構音訓練や吃音訓練が進んできた子
などさまざまです☝️
言語訓練で使う
質問に対する答え方がわからなかったり、話の内容があやふやになってしまう子は、順序だてて話をする力をつける必要があります。
交互に出題するので、STは説明の仕方の手本を見せることができます。
子どもはわかりやすい説明の仕方を自然と覚えることができます。
構音・吃音訓練で使う
決まった文章を読むときには発音がよく滑らかに話せても、考えながら話すと発音が悪くなってしまう・吃ってしまう子に、考えながら話す練習として使います。
話し方も、口を大きく、ゆっくりなどは考えながら話すと忘れてしまいがちです。
自分から発信する会話の訓練におすすめです。
この課題のポイントは、お互いが対等な立場で出題し合うことです。
ゲームとして楽しんで取り組むことが重要となります。
以上、小児へのPACE訓練についてでした!