きょうだい児のケアについて

私自身もきょうだい児として生きてきました。最近注目され始めているきょうだい児のケアについて、私がつらかったことやぶつかった問題をもとに考えてみました。

幼児期:他害の標的になる

幼児期は障がい児当人も気持ちのコントロールができずに癇癪を起こすことが多いです。家庭内で暴れてしまうときょうだいに他害してしまいます。意外と力が強くて防止するのも大変ですよね。完全には防ぎ切れないと思います。起こってしまったあとの双方への対応が大切です。

きょうだいへは十分に心配の言葉をかけてフォローしましょう。痛くなかったとしても攻撃されたという事実は心に負担がかかります。また、やってしまった子には毅然とした態度でやってはいけないことだときょうだいの前で伝えることも大切だと考えています。

障がいがあるから何をしても甘やかされている、というのを目の当たりにするととてもやるせない気持ちになるものです。本人に伝わりきらないとわかっていても、きょうだいの前では平等な厳しさで接することが大切です。

学童期:からかいの対象になる

障がいをもったお子さんが全校集会で大声をだしてしまったり目立つ行動をしてしまうと、友達にからかわれたり、実際にはからかわれていなくても恥ずかしくなってしまいます。

きょうだいの「恥ずかしい」という気持ちをタブーにせず、大人に話せる環境づくりを心がけましょう。

お父さんお母さんを悲しませないように、恥ずかしい気持ちや嫌な気持ちは自分の心の中に仕舞い込んでしまいます。オープンに話せる環境をつくることで、きょうだいのこころの負担を軽減させることができると考えています。

成人期:結婚相手の家族への説明問題

結婚を考えている相手、その家族に身内に障がい者がいることを伝えなければなりません。どのように話せば良いか、受け入れてもらえるか、反対されてしまうのか、とても大きな問題になります。

将来的に同居や世話をきょうだいにしてもらう必要があるのか、施設などのサポートは受けられそうかなどをしっかり話しておく必要があります。結婚相手、家族にどのような影響があるのか説明ができるように話し合いをしておきましょう。

以上、きょうだい児のぶつかる問題とそのケアについてのお話でした。細かいことを言えばまだまだ沢山ありますが、私はきょうだい児として産まれてよかったと思っているし、素晴らしい人生をおくってこれたと思っています。

障がいの程度や本人との関係によってぶつかる問題はさまざまだと思います。こんなこともあるよ!という方、コメントをお待ちしております。

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