ことばの遅れが気になる?言葉の発達の基礎『三項関係』を知ろう
皆様こんにちは!
ことばの教室コトモリ言語聴覚士の鹿戸萌です。
今回はことばの発達に重要な「三項関係」についてお話しします。
このページに辿り着いたあなたは
お子さんのことばの発達が遅れているかもしれないと感じていませんか?
「なかなか発語がでない…」
「やりとりがしづらい気がする」
それ、もしかしたら「三項関係」という概念が関係しているかもしれません。
今回はことばの遅れが気になるお母さんたちに向けて
ことばの発達において大きな役割を果たしている三項関係の基礎と
それがどのようにお子さんの発達に影響を与えるのかを詳しく解説します。
三項関係とは?
三項関係(さんこうかんけい) とは、「子ども」「大人」「モノ(対象)」の3つの要素が関わるコミュニケーションのこと です。
たとえば、画像のように
子どもがお気に入りのおもちゃを指さしそれを見た大人が「これは車だね!」と声をかける場面があります。

このとき、
1. 子ども(自分) → おもちゃに注目する
2. 大人 (他者)→ 子どもと一緒におもちゃを見る
3. おもちゃ(モノ) → 2人の間にある共通の話題
このように、「子どもと大人が同じものを見て、それについてやりとりする」という関係が 三項関係 です。
もちろん、反対に大人が指差したものを子どもが注目する場合も三項関係が成立しています。
なぜ三項関係が大切なの?
三項関係ができることで、言葉を使ってコミュニケーションをする土台が作られます。
① 言葉と意味をつなげる力が育つ
例えば、子どもがボールを指さしたとき、大人が「ボールだね!」と教えてあげることで子どもは 「この丸いものが”ボール”なんだ!」 と学ぶことができます。
→ こうして、ことばとモノの結びつき(語彙の獲得)が進みます。
② コミュニケーションの基礎になる
三項関係は「相手と一緒に何かを共有する力」= 共同注意(きょうどうちゅうい)を育てます。
→ 共同注意が育つと、子どもは 「相手の気持ちを考えながらやりとりする」 ことができるようになります。
③ 社会性が育つ
三項関係を通して、子どもは 「相手の反応を見る」「共通の話題を楽しむ」 ことを学びます。
→ これが「会話のキャッチボール」や「人と関わる力」につながっていきます。
お気づきかもしれませんが、自閉症のお子さんは三項関係が育ちにくくコミュニケーションが苦手なことが多いです。
三項関係を育てるためにできること
① 子どもが興味を持ったものに注目する
• 子どもが指さしたものや、じっと見ているものに気づき反応してあげる
• 名前を言わなくても、同じものを見てリアクションしたり「気になるんだね!」と共感する
② 言葉を添えてあげる
• 「ワンワン、いたね!」「赤い車だね!」など、名前や特徴をシンプルな言葉で伝える
• 子どもが言葉を返さなくてもOK!楽しくやりとりすることが大切
③ 遊びや日常の中で三項関係を意識する
• 絵本を一緒に見ながら「これなんだろう?」と話しかける
• おもちゃで遊びながら「ボール、コロコロ~!」と実況する
まとめ
三項関係は、言葉の発達だけでなく、コミュニケーションや社会性を育てる大切なステップ です。
子どもが興味を持ったものを一緒に楽しみながら、「ことば」「気持ちのやりとり」「人とのつながり」 を少しずつ育んでいきましょう!
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