ことばのシャワーをおすすめしない理由
こんにちは
札幌市でことばの教室コトモリを運営している言語聴覚士の鹿戸です
今回はご質問いただいていたことばのシャワーについて
改めて解説しています!
最近専門家の間でも注意喚起されている
「ことばのシャワー」ですが
地域の発達センターなどでは
まだまだ薦められてしまうことが多いようです
Instagramでアンケートを取ったところ
約半数の方が、アドバイスとして「ことばのシャワー」を薦められたことがあるそうです。
ことばのシャワーとは、とにかく沢山話しかける
ことばを大量に聞かせるというイメージのようです
ですが、ことばの遅れで悩んでいるお母さんの多くは
すでに声かけを沢山しているんですよね
「声かけ、沢山してますか?」
「話しかけないとことばが育ちませんよ」
と言われてしまうと
責められている気分になってしまいますよね…
「せっかく相談してるのに、周りが全員敵に見える」
そんな声を聞くと胸が痛みます。
声かけは勿論大事です
ですが発達が未熟な段階のお子さん
ことばの遅れがあるお子さんは
別の角度からのアプローチが必要になります。
ことばのシャワーがだめな理由
ことばが未熟・遅れているお子さんは、以下のような特徴があります
・他者に興味がなく非言語でもやりとりが苦手
・目が合わない 指さししない
・「長い」「大量の」ことばを理解できない
・目で見たものは理解できても、耳で聞いたものは理解できない
そんなお子さんに、後ろから沢山話しかけても
雑音のように聞こえてしまい、理解するどころか認識すらししてもらえないこともあるんです。
効果的な声かけ
①短く、少ないことばで話しかける
無発語なら簡単な単語で
一語文を話せるお子さんなら二語文くらいの長さで話すのがおすすめ。
大きくはっきりと高い声で、抑揚をつけてお口の動きを見せるのも大切です。
②目を合わせる
注意を引いて「ことばをこれから話すよ」ということがわかるようにしましょう
お口の動きを見せてあげるのも、視覚情報を得るために重要です
目をいきなり合わせるのはお子さんによっては難しいこともありますが
大人側が意識して目を見るようにすると偶然目が合ったりします
③ジェスチャーを一緒に
お子さんは聴覚情報より、視覚情報の方が理解しやすいです
ジェスチャーをしながら声かけすることで
伝わりやすく、真似っこしやすくなりますよ
でも一番大切なのは
ことばのシャワーをおすすめしない理由と
効果的な声かけの方法をご紹介しました。
いかがでしたか?
ここまで沢山書きましたが
一番大切なのはお子さんに合わせた関わりです。
一方的に情報を大放出するテレビやYouTubeからもことばを覚えるように
ことばに興味があり、聞いたことをスムーズに理解できるお子さんなら
「ことばのシャワー」のような大量の声かけもことばを学ぶ方法の一つになると思います
子育てにマニュアルはありません。
ことばの教室コトモリでは
専門的な視点に、お子さんの気持ちと保護者の方の意見を取り入れた
オーダーメイドの支援を行なっています。
〈ことばの教室コトモリ 支援のポイント3つ〉
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